上岡敏之指揮/ブッパータール交響楽団

10月8日金曜日。
欧米人の姿も見える、中ホール会場前。
中高年が多い、と思いきや、学生の姿も多い。

ヨーロッパの歌劇場でオペラの名手とたたえられているというマイスター上岡敏之が率いる
ドイツ150年の歴史を持つヴッパータール交響楽団。
ドイツ人が愛するワグナーをどんな風に聞かせてくれるのか。

なんだか、すごいことだなと思うのは、私だけなのか。

ドイツ人の世界でドイツ人の演奏家がドイツ人の誇りのワグナーを日本人の指揮で演奏する。

勝手にたとえちゃうと、
ブラジルの伝統あるサッカーチームを日本人監督が采配するようなものなんじゃないのだろうか。

ちがうのか。。。。。

今回は、中ホールで初めて2階席の一番前に座る。
クラシックで2階席自体も初めて。
見え方が、いつもと違う。ちょっと面白い。
メンバーの男性人の靴が、第一礼装のエナメルで、
どの靴も磨き上げられており、ライトを受けて、七色に見事に光っているのがよ~~く見える、
というか、目に飛び込んでくる。
白いドレスシャツに白い蝶タイ、黒の燕尾服、女性よりも男性のおしゃれに目が行くなんて、珍しい。
しかし、8台並ぶコントラバスにも、大所帯のホルンにも、女性の姿が。
ファゴットにも、女性がいるね。上から見るのは、また異なった風景だ。
メンバーのちょっとした仕草や表情も、捉えやすい。案外2階席、お気に入り。
椅子が少々辛いけど。。。。

1階席には、次回この模様をシュートアップなびのコーナーで話してくれる、
FM-Hi!の主婦レポーター秋山さんが聞いている。どんな風だったか、番組では聞いてみよう。

今回の日本公演は、二つのプログラムが用意されていて、静岡ではAプログラムのオール・ワグナー。

序曲「ファウスト」
ジークフリート牧歌
 20分の休憩
楽劇「ニーベルングの指輪」ハイライト
 ラインの黄金より ワルハラ城への神々の入場
 ワルキューレより ワルキューレの騎行
 ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
 ジークフリートより 森のささやき
 神々の黄昏より ジークフリートのラインへの旅
 ジークフリートの死と葬送行進曲

これでもう本当に、たっぷりと充実していたけれど、大勢のアンコールの鳴り止まない拍手に、もう一曲。
終了して時計を見れば、9時20分近く!

音楽をやっているヒトなのか、詳しそうなヒトが、
「ジークフリートで寝なかったのは初めてだよ」と感想を話していた。
そして満席ではなかった会場に「もったいないねえ」を繰り返していた。

帰りには、プログラムパンフレットを買った人々が長蛇の列。
上岡さんがサインをしてくれる特典がついていて、大勢の学生も並んでいた。
 
音楽の3要素の一つ、ハーモニー。調和。
今回のコンサートでは、調和の優れた音楽は、なんと内臓によいのか、と思わせてくれた時間だった。
久しぶりに、指揮者の気合を入れる瞬間の息を吸う音、ヴァイオリンの音がする前の弦をこする音が聞こえてきて、
ナマの演奏でしか聞こえない、感じられない音の波をいっぱいに浴びられた、幸せなひと時でした!



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2010年10月14日 Posted byHi!ーTJ at 00:01 │Comments(0)音楽

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